DNS(ドメイン・ネーム・システム)とは
DNSとは、ドメインとIPアドレスを管理するためのシステムで、ドメイン名をIPアドレスに変換する機能があります。
例
IPアドレス 123.456.781.23 ↓数字を覚えやすくしたもの ドメイン example.com URL example.com/hoge/ ←この太文字がドメイン |
ドメインからIPアドレスなど情報を調べることができます。
IPアドレス
IPアドレスは、3桁4つの数字の組み合わせで、インターネットに繋がったものはすべてIPアドレスを持っています。IPアドレスによって、機器同士でデータ通信ができます。
ドメイン
IPアドレスは最大12桁の数字が並びます。この数字を覚えやすい名前にしたものがドメインです。
DNSレコード
DNSレコードは、IPアドレスにドメインを関連付けます。
例
画像のレコードの意味は以下の通りです。
a | IPv4 IPアドレスとホスト名を関連づけるレコード |
aaaa | IPv6 IPアドレスとホスト名を関連付けるレコード |
mx | メールサーバ―の設定・IPアドレス |
txt | ホストの情報を記載 |
* | 全キャッシュレコード(ワイルドカードレコード) |
ワイルドカードレコードとは
同じサーバーに複数のサブドメインを利用している場合、サブドメインのレコードを追加しなくてもアクセスできる
つまり、「example.com」のIPアドレスと「site1.example.com」「site2.example.com」のIPアドレスが同じ場合は
a*123.456.78.123 の記載で良い
例
- 「example.com」のIPアドレスが「123.456.78.91」
- 「site1.example.com」のIPアドレスが「123.456.78.91」
- 「site3.example.com」のIPアドレスが「223.456.78.91」
- 「site4.example.com」のIPアドレスが「223.456.78.91」
a * 123.456.78.91
a site3 223.456.78.91
a site4 323.456.78.91
mx @
txt @ ~all
DNSレコードの設定での注意点
変更が反映されるまでに5〜30分程度かかる場合があります。
設定後、しばらく反映されるまで様子を見ます。
DNS設定の例
例1 example.com
- example.com のIPアドレス 123.456.78.123
a * 123.456.78.123 mx @ 10 txt @ v=spf1 ip4:123.456.78.123 ~all |
例 2 hoge.example.com を追加
hoge.example.comを2つ目のサーバーに設定。
- example.com のIPアドレス 123.456.78.123
- hoge.example.com をIPアドレス 234.567.89.123
a * 123.456.78.123 mx @ 10 txt @ v=spf1 ip4:123.456.78.123 ~all a hoge 234.567.89.123 |
例
上記のレコードを細かく説明
全キャッシュレコード
DNS(Domain Name System ネームサーバー)の全てのタイプのすべてのレコードを回答します。
sub1.example.com sub2.example.com sub3.example.com a*123.456.78.123 |
同じホストに対してサブドメインを恒久的に割り当てる場合はワイルドカードを利用できます。
mxレコードで指定されたIPから送信するよという宣言です。
タイプがMXレコードの場合のみ。数字が小さい方が優先度が高い。
優先値は一般的には10が最優先の値として使われますが、
任意の数値を入力いただいてもかまいません。
SPFレコード
TXTレコードは、v=spf1 から始まります。末尾の ~all は、設定以外のアドレスは認証しないということです。
SPF を設定することで、迷惑メールの送信者によってご利用のドメインから不正なメールが送信されるのを防ぐことができます。
SPFは、ドメインを利用したなりすましを防ぐためのメール セキュリティ手段です。
support google
- SPF レコードは テキストレコード
- SPF レコードは v=spf1 で始まる
- ~all引数を記載 (それ以外から受信しない)
- 空白は半角である
txt @ v=spf1 ip4:123.456.78.123 ~all |
既存の SPF レコードにメールサーバーを追加するには、~all 引数の前にサーバーの IP アドレスを入力します。
support google
DNSレコードの設定一覧
Aレコード(Address) | IPv4アドレスを指定 |
AAAA | IPv6アドレスを指定 |
MXE | メールサーバ―の設定・IPアドレス |
MX | メールサーバーの設定・ドメイン名ホスト名 |
CNAME | ホスト名を指定 |
TXT | ホストの情報を記載 |
URL転送 | URLを指定 |
URLフレーム | URLを指定 |
URL転送は、あるURLにアクセスした時に別のURLに移動させることをURL転送といいます。
リダイレクトは、転送すると転送先のURLも新しいURLが表示されます。
フレーム転送とは、転送しても転送元のURLがブラウザのアドレスバーに表示されます。
リダイレクト転送 | フレーム転送 | |
転送元 | example.com | example.com |
転送先 | example.jp | example.com ホームページは転送先が表示される |
DNSレコードの書き方一覧
A | www.example.com | a www 123.456.78.123 |
AAAA | Pv6.example.com | aaaa ipv6 1234::123 |
MX | example.com (123.456.78.123) 優先順位10 | mx @ 10 a @ 123.456.78.123 |
mx1.example.com (123.456.78.123) 優先順位10 | mx mx1.example.com . 10 a mx1 123.456.78.123 | |
TXT | 123.456.78.123 | txt @ v=spf1 ip4:123.456.781.2 ~all |
DNSレコード 書き方、詳しくは下記リンクへ